3. 盲導犬への道 適性評価(初期評価)
生後1歳前後で、子犬達は訓練所に戻ってきます。先ずは候補犬としての適性評価が行われます。楽しく歩けるか、さまざまな環境でも落ち着けるか、大きな音に過剰に反応しないか、他の犬や猫、鳥などに出会っても適切な行動が取れるかなどの性格的な部分を約1週間かけて観察します。また同時に健康体であるかどうかの健康診断も行います。
4. 候補犬訓練
適性と判断された候補犬は、訓練士と仲良く遊ぶことから始めます。そして、基礎的な訓練(Good,No,Sit,Down,Heel,Comeなど)を通して、コマンドを言われることが楽しいことだと学んでいきます。その後、ハーネスを付け、道を道なりに真っすぐ歩くこと、交差点や段差で停止すること、障害物を回避することなど、実際に街に出て視覚障害者を安全に誘導するための訓練を行います。それらの訓練は、犬の学習に合わせて静かな住宅地から徐々に繁華な地域へと場所を変えて行い、エスカレータや公共交通機関の利用など様々な環境で、盲導犬としての適切な行動がとれるように約6か月~12か月間にわたり続けられます。