新しい仲間 ガレット号です

2月28日徳島県庁にて、盲導犬貸与式を開催していただきました。徳島県保健福祉部伊藤部長より大西さんへ「補助犬貸付決定通知書」が交付され、盲導犬ガレット号が「身体障がい者補助犬」として徳島県より正式貸与されました。盲導犬との共同訓練の後はれてユーザーとなることができたお祝い、今後の社会参加への応援のお言葉をいただきました。

大西さんがお住まいの三好市では2頭目の盲導犬の誕生となりました。大西さんから当会へ最初に連絡をいただいたのは2019年でした。網膜色素変性症を患い徐々に視力が低下し、生活での不便を感じていらっしゃいました。かかりつけ医療施設の方から盲導犬の話を聞いて、関心をもたれたとのことでした。だいぶ待っていただくことになりましたが、やっと念願の盲導犬ユーザーとなられました。

当会は日本ライトハウス盲導犬訓練所にご協力を依頼し、ユーザーとしての健康状態や盲導犬の飼育環境のチェックなどを行っていただき、貸与にむけたサポートや令和3年度の徳島県身体障がい者補助犬育成事業の貸付者募集の申請手続きなどを行い、準備を進めてきました。昨年10月、大西さんは貸付候補者に選ばれました。その後、盲導犬訓練所でガレット君と共同生活をしながらお互いの信頼関係を深め、ユーザーとして必要な知識、盲導犬歩行・衛生管理などについて学び、ご自宅に戻ってからはお住まいの地域での歩行訓練を行いました。

近年は特に目の病状が進み、ひとりで出かけることが出来なくなっていたようです。体格のいいガレット君との盲導犬歩行はとても安定感があり、ひとりではないという安心感もあるので散歩に出かけることもできるようになりました。デイケアのバス停まで毎日安全に誘導してくれます。この子は人なつこくて可愛いいんよ!とガレット君を愛おしみながらお話してくれました。育てる会のイベントなどに参加することも楽しみにしてくれているようです。コロナウイルス感染が落ち着き、皆様とたくさん交流できる日がとても楽しみです。

大西さんとガレット君は、まだ初心者マークのユーザーと盲導犬です。お住まいの地域の皆様に助けていただくこともあると思います。道に迷ったり困っている様子を見かけた時はご協力をお願いいたします。歩行中の盲導犬はお仕事モードです。話かける時はびっくりさせないようにユーザーに声をかけてくださいね。どうぞよろしくお願いいたします。