盲導犬ディア君 ありがとう

ディア君は、2016年から鶴野さんの盲導犬として活躍してくれました。穏やかな性格のディア君は鶴野さんと相性バツグンで、鶴野さんはもっともっと一緒にいたかったようですが、ディア君も盲導犬の仕事をするには高齢となり、今年10月に引退の時を迎えました。

10月某日、盲導犬ユーザーの仲間が集まってくれて、お別れ会を催しました。当会の立道理事長からは感謝状をお渡しして、「ディア君、8年間、ありがとう!お疲れ様でした!」と感謝の気持ちを伝えました。

鶴野さんは盲導犬を育てる会のイベントや街頭募金、ハーネス連での阿波踊りに積極的に参加してくれて、いつも側にはディア君がいました。鶴野さんの「グッボーイ ディア!」という声かけにシッポをブンブン振っていたディア君が思いだされます。

また、鶴野さんは人権教育指導員として、たくさんの小中学校を訪問して授業を行い、視覚障害や盲導犬のこと、ディア君からのお願いなどを話されていました。ディア君も生徒の皆さんに会えることを楽しんでいました。

鶴野さんはとてもアクティブで、スポーツ観戦や映画鑑賞、音楽鑑賞によく行かれています。ユーザーの足元で待機するのも盲導犬の大事なお仕事で、ディア君は難なくこなしていたようです。サッカー観戦の時などは、鶴野さんが大きい声で応援するからびっくりして飛び上がることもあったとか・・・

引退前には、パパさんも一緒に奈良、愛知、静岡、東京へ旅行に行き、お世話になった方々や盲導犬仲間にご挨拶をしてきたようです。

引退後のディア君は、和歌山のボランティアさんのお家にひきとられました。高齢になったとはいえ、まだまだ元気なディア君、のんびり楽しく暮らしていることでしょう。