フーガちゃん ありがとう

フーガは、ゴールデンレトリバーの美形の盲導犬でした。2010年から2018年まで、徳島県の松田さんの盲導犬として活躍し、当会の活動にもたくさん貢献してくれました。

2018年に盲導犬を引退してからは、徳島県内の引退犬ボランティアKさんのご家族に引き取られ、生活していました。ユーザーのご希望で、まだ元気なうちに引退させて楽しく暮らしてほしいということで早めの引退となりました。Kさんは応募時、引退犬ボランティア募集の記事を見て、盲導犬ってどんな犬なんだろう?会ってみたいな。と思われたようです。

引き受けが決まり、一緒に生活してからはたくさん驚きもあったとのこと。
・ほんとうに躾ができていてお利口で、家族の話を理解してると感じることが度々あった。お休みの日に行き先を相談していると、分かっているような行動をする。
・買物に行ってくるね?というと世界一寂しそうな顔をする。(ユーザーとの生活では出かける時はいつも一緒なので、最初は留守番するということが理解出来なかったのかな。)
・夕飯の準備時間になったらお母さんを呼びに来て、そろそろ出来る頃にはお父さんを呼びに来る。おやつの時間も教えてくれる。(なんで時間が分かるのかな?不思議?)
・近所のゴールデンの飼い主の仲間からは、フーガ先輩と慕われ、話に夢中になっていてもフーガだけはじっと座って待つことができた。などなど。

Kさんと一緒に当会事務局にも時々遊びに来てくれたり、活動のお手伝いもしてくれました。フーガは犬仲間より人間が大好きで、撫でて撫でてといつも寄ってくる甘えん坊でした。若い元気なパピー達は苦手で、困った様子でKさんに助けを求めていました。ほんとうに穏やかで優しい性格だったフーガちゃん、高齢になってからは急に足が立たなくなったこともありましたが、治療とKさんの介護によって何度も危機を乗り越え、歩行できるまで回復していました。日本サービスドッグ協会からも介護道具やサプリメントなどを提供していただき、大変お世話になりました。

2024年のクリスマスイブの夜、Kさんご家族に見守られフーガは天国へ旅立ちました。15歳と9ヶ月でした。みんなに愛されたフーガちゃん、最後はサンタさんが側に寄り添ってくれたのかなと思います。

Kさんは、「フーガを引き取って本当に良かったです。幸せな幸せな6年間でした。」とおっしゃっています。Kさんからいただいた写真には、笑顔のフーガちゃんがいっぱいです。

フーちゃん、素敵な時間をありがとう!私達もあなたに会えて幸せでした。