新しい仲間です
この度、当会も待ち望んだ、新しいユーザーと盲導犬のペアが誕生しました。どうぞよろしくお願いいたします。
向井さんは県西部の三好市で、鍼灸・マッサージ店を経営されています。三好市は四国のほぼ中央に位置し、豊かな自然、おいしい空気がいっぱいの地域です。
盲導犬のお問い合わせを昨年4月にいただきました。
目のご病気が進行してきたために白杖歩行が困難になってきたこと、地域にはガイドヘルパーがひとりしかいないことなどから、盲導犬歩行を希望したいというお話でした。数年前まで関東で生活されていて、盲導犬ユーザーのお友達もいらっしゃるとのこと。盲導犬あるあるのお話もたくさん聞かれているようです。一日でも早い取得を希望しておられました。
当会は日本ライトハウス盲導犬訓練所にご協力を依頼し、取得に向けての準備を進めてきました。
お申し込みから一年待っていただきましたが、6月末に約1ヶ月の訓練を終え、盲導犬エヴァン君との新しい生活が始まりました。
訓練所でパートナーとしての関係をつくることから始め、共同生活をしながら盲導犬の食事や生活における世話・健康管理などを学び、盲導犬歩行を実践で覚えていきます。向井さんの頑張りもあって順調に訓練を終えることができたようです。
とはいえ、新米ペアとしてスタートを切ったばかりです。これから家族として共に生活し、様々な場所へ同伴で出かけることで、さらに信頼関係を築いていっていただきたいと願っています。
向井さんは、頼もしい相棒と共にますます地域医療に貢献したいと希望を語られています。
交通の不便なへき地への往診、廃校になった小学校での診療などもされています。先日は、標高700メートルの患者様宅へ往診に行かれ、エヴァン君は1時間近くじっと待機してくれて早速人気者になっているようです。温かく迎えてくれる地域の皆様にも感謝です。
皆様へのお願い
ユーザーは盲導犬の食事、体調や衛生、行動、健康の管理をしっかり行います。
バスやタクシー、汽車を利用して、さまざまな場所へ盲導犬同伴で出かけます。ユーザーは周りにご迷惑をかけないよう配慮し、盲導犬は足元で静かに待機します。ユーザーと盲導犬に出会ったら、そっと温かく見守ってください。困っている様子のときは「盲導犬の方?」とユーザーに声をかけてください。盲導犬に行き先を指示するのはユーザーです。盲導犬はユーザーの視覚をサポートしながら、障害物を避けたり、立ち止まって曲がり角や段差を教えたりします。仕事中の盲導犬の気を引くような行為、断りもなく写真を撮るなどの行動はご遠慮ください。
日々の暮らしをよりよく過ごせるよう、皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
盲導犬を育てる会として
盲導犬ユーザーが安心して暮らせるよう、今後もサポートを行っていきます。ユーザーが安心して地域で生活できるよう、啓発資料などを準備しております。近くにお住まいの皆様には、盲導犬へのご理解とご協力を切にお願いいたします。