徳島新聞掲載のちょっとええ話

2022年1月11日徳島新聞に掲載された「ちょっとええ話」をご紹介させていただきます。徳島の盲導犬ユーザーとのほのぼのとしたエピソードが書かれています


いとしい盲導犬

 先日バスに乗ると、乗降口近くの通路に大きなラブラドールレトリバーの盲導犬がいました。座席に座るユーザー(飼い主)の横で、太い手足を折り曲げて乗っていたのです。
 私は足がもろくなっているので、犬の足としっぽをふまないように必死で踏ん張り、近くの座席に座りました。その後、停留所にバスが停車するたびに私は心配で「犬を踏まないで」と乗降者に言い続けました。
 そのうち、ほかの乗客も「踏まないで」と言いだし、盲導犬を守りました。その度に、ユーザーは頭を下げて「ありがとう」を繰り返していました。
 盲導犬は何が起ころうと、平然としてほえません。長くうけたであろう訓練の成果に、私は深く感銘しました。短い時間でしたが、乗客全員で1匹の盲導犬を守ったことに感動しました。
 ようやく徳島駅に到着。ユーザーと盲動犬が歩きだすと、私はいとしさを感じて「元気でね」と声を掛けました。(ひぐらし)


乗客の方みんなで盲導犬を守ってくれたエピソード、とても感動しました。そして最後には、いとしさを感じて声を掛けてくれた優しい心のひぐらしさん、本当にありがとうございます。これからも見守ってくださいね。