防災の集い

先週、当会では盲導犬ユーザーに集まっていただき、『防災の集い』を開催しました!

このところ地震、多いですよね🥺災害時には健常の皆さんでも危険・不便など予想されますが、障害をお持ちの方は更にさまざまな困難が予想されます。当会のユーザーさんも、盲導犬と一緒に避難することになったら?など課題は山積です。

今回ご縁があって、徳島大学で地域防災学を教えておられる金井純子先生が研修を行ってくださいました。先生のゼミで学ぶ森野さんも来て下さいました😆ワンコ大好き森野さんはバイト先でユーザーKさんを見かけたことがあったそうで、すでに親近感です☺️

まず、盲導犬との日常生活や盲導犬と一緒にいて嬉しかったことなど、ユーザーにお話してもらいました。

盲導犬歩行を初めてからは出かけることが増えた。白杖のときより手助けしてくれる方も多く、人々の優しさを感じる。迷わず帰って来れるようになった。甘えてきたり、足の上に顎をのせてきたりして、気持ちが通じると感じる瞬間が嬉しい。とにかく楽しい。とてもかわいい。ブラッシングが毎日の楽しみ。など皆さん盲導犬との生活を楽しんでらっしゃるご意見が多くありました。

また、一緒に参加の奥様からは、やきもちをやけるぐらい仲がいい。白杖の時は出かけると心配だったけど、必ず家まで連れて帰ってきてくれるので心配することが少なくなった。

そして、防災の準備に関してもお聞きしました。ほとんどの方があまりできていないようで、勉強をするつもりで来ました。との声も。

今回は、金井先生に『災害時のトイレ』にクローズアップしてのお話をしていただきました。ライフラインが止まるとたちまち困るのがトイレです。

簡易トイレを数種類ご用意してくださいました。マンホールの上に置いて使用するタイプ。段ボールやプラスチック製の簡易トイレ。みんな触って形を確かめて、腰掛けてみて実際のイメージを体感していただきました。「わーこれは小さすぎるわ!」「これはなかなか安定がええなぁ」「これなら何とか用を出せるかなぁ?」などなど色々な意見が飛び出しました😊

また、少しの知恵があれば出来る工夫で、先生からは自宅トイレが壊れていなければビニールを2枚かぶせて使うことをレクチャーしていただきました。凝固剤を使ったり、新聞紙を使ったりして、凝固剤の固まる速度や状態を皆さん触って確かめたりしました。

限られた時間でしたが、皆さん熱心に聞き、質問もされていました。金井先生、森野さん、大変有意義な研修をありがとうございました。

最後には当会が『イオンの黄色いレシートキャンペーン』で頂戴したご寄付をもとに購入した防災グッズを理事長からユーザーさんへお渡ししました。
10Lの手提げ型給水タンク、7年保存水 500ml×2、お水・お湯で出来るご飯×3、簡易トイレ(3回分)、保温シート(袋状)、ヘルメットのセットです。

ヘルメットをかぶる練習もしましたよ😆 もちろんこれだけでは足りないので、これを基にご自宅で避難セットを少しずつ用意してほしいと思います✊🏻災害時の課題はまだまだありますが、ユーザーさんの意識を高めてもらうためにこれからも声掛けを続けていきたいと思います!

徳島県の盲導犬が6頭になり、ユーザー全員が集合したのは今回が初めてでした。コロナ禍でなかなかこういう機会を作ることができなかったので、ユーザーさん同士のいい交流会にもなりました。盲導犬達はユーザーさんの足元で安心してお休みしながら研修を見守ってくれました。